Classici giapponesi con furigana
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きょうやくかいてんだん
共軛回転弾
海野 十三
Leggi 共軛回転弾 (きょうやくかいてんだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.359 caratteri · 21 schermate
来てみなさい」
金博士は悠揚迫らず、更に奥の部屋に案内する。そこは倉庫のようなところだった。博士の立停って指すところに、一つの木箱があった。箱の大きさは二米立方。
「これじゃ。この中に入っとる」
「まあ、危くありませんの」
「いや、まだ起動して居らぬから危くない。この棒を抜くと、まず一部分に静かなる化学変化が起り始める。その化学変化がだんだん発達して、小さな歯車が動きだす。電気が起る。小さいモーターが廻る。だんだんと大きな牽引力が起り、電力が発生し、やがて二つの硬球が双方から寄って来て、ぐるぐると回転をはじめる。するとこの箱がめりめりと壊れる。中から回転弾が、ぼうんと飛び出す。あとはめりめりもりもりと破壊が始まる」
「すげえもんだなあ」
「目的地にこの箱がつく時刻が分って居れば、この時限管の適当なるものを壊しておいてから起動棒を抜くと、ちゃんと所定の時刻に回転を始める仕掛になって居る。目的地へこの箱のつくのは何時間後じゃな」
博士は二人の特使の方をふりかえった。
「はい。目的地へつくのは、これから輸送機を呼んで、一時間後には当地を出発できますから、あとワシントンまで六千九百九十九キロを平均時速八百キロで飛んで、八時間と四十五分。