Classici giapponesi con furigana
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めいどこうしんきょく
冥土行進曲
夢野 久作
Leggi 冥土行進曲 (めいどこうしんきょく) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.807 caratteri · 50 schermate
カフェ探訪の最初の晩は大馬力をかけて廻ったので十四五軒程片付いたが、それでも左側の軒並二町とは片付いてはいなかった。
しかし私は屁古垂れなかった。よっぽど私立探偵に頼もうかと思ったが、この問題は絶対に他人に嗅がしてはいけないと思ったので、どこまでも自分自身に調べて行った。
そのうちに金はまだイクラカ残っているがカンジン・カナメの二週間の日限が切れそうになって来た。伯父の経営する店を発見しない中に私の心臓がパンクしてしまえばソレッキリである。Q大の十一号病室で弟に残りの三百円を呉れてしまって自殺した方がまだしも有意義だった……という事になる。
二週間がアト一日となった五月十一日は折角晴れ続いていた天気が引っくり返って、朝から梅雨のような雨がシトシトと降っていた。
何も私の大動脈瘤の寿命が四月二十七日からキッカリ二週間と、科学的に測定されている訳ではなかったけれども、起上ってみると妙に左の肋骨の下が、ドキドキドキと重苦しく突張り返って来るような気がした。
私は見違えるほど痩せ衰えた自分の顔を洗面所の鏡の中に覗いてみた。心臓を警戒して久しく湯に這入らなかったせいか皮膚が鉛色にドス黒くなって睡眠不足の白眼が真鍮色に光っている。