Classici giapponesi con furigana
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ふゆをこすつぼみ
冬を越す蕾
宮本 百合子
Leggi 冬を越す蕾 (ふゆをこすつぼみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6898 caratteri · 14 schermate
プロレタリア作家が腹の中でその虫にたかられている実証は、「白夜」その他同じ傾向の作品の調子に反響している。
もし、おのおのの主人公をして事そこに到らざるを得ないようにした錯綜、また〔三字伏字〕(復元不可能)配置された紛糾混迷などを描き出して、せめては悲劇的なものにまで作品を緊張させ得たら、人は何かの形で今日の現実に暴威をふるう権力の害悪について真面目な沈思に誘われたであろうと思う。けれども、これらの作者たちは、いい合わせたように、現実のその面はえぐりださず、自身の側だけを、ああ、こうと、取上げ、その関係において中心を自分一個の弱さ暗さにうつし、結局、傷心風な鎮魂歌をうたってしまっている。
動揺のモメントが共産主義や進歩的な文化運動への批判、個性の再吟味にあるという近代知識人的な自覚は、その実もう一重奥のところでは、土下座をしているあわれなものの姿と計らず合致していると思うのである。
私がさっき村山や中野に連関してくちおしいといったことの中には、私たちの現実として負わされているこの革命的階級性以前の自己の弱さ、自分ながら自分の分別の妥協なさに堪えかねるようなところに、彼らがうちまけている、それがくちおしいという意味もふくんでいるのである。