Classici giapponesi con furigana
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ぼんじんでん
凡人伝
佐々木 邦
Leggi 凡人伝 (ぼんじんでん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.944 caratteri · 202 schermate
あなたのお父さんは大層感心していられました」
「何をする人ですか?」
「牧師です」
「はゝあ」
と私は失望した。牧師ばかりだ。
「京都の同志社も豪い人を出していますが、明治学園も劣らず豪い人を出しています」
「先生」
「何ですか?」
「明治学園から大臣は出ていませんか?」
「そんなものは出ません」
「大臣でなくても、本当に豪い人は出ていませんか?」
「今申上げたのは皆本当に豪い人達です。自分というものを捨てゝ、世の中の為めに尽しています」
「しかし人を縛るような豪い人は出ていないんですか?」
「はあ?」
「大臣の次でも宜いです」
「官吏は出ていません」
と占部さんの頭と私の頭には大分逕庭があった。
「僕は人を縛るような豪い人になりたいから、明治学園へ行こうと思ったんですが、それじゃ駄目です」
「一体何ういう意味ですか? その人を縛るというのは」
「国分という奴と三人のものが去年の修学旅行の時、僕を撲ったんです。僕は口惜しくて仕方ありません」
「成程」
「僕は何うしても豪くなって、四人とも縛ってやります」
「友さん、それはいけませんよ」
「何故ですか?」
「大きな考え違いです」
「何ういう次第で考え違いですか?」