Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅっけものがたり

出家物語

坂口 安吾

Leggi 出家物語 (しゅっけものがたり) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.838 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

又時折は粋筋のドドイツなどを自作し、節面白く唄いはやし候も一興にて、そこもと様にも進め参らせ候

と書いてある。

珍妙な未亡人があるものだ。

すると、ある日、叔母さんがきて、

「あの人はお寺の坊さんと一緒になったよ。お寺の門に洋裁の看板もぶらさげたよ。シッカリ者さ」

「洋裁なんて、腕がねえ筈だがな」

「ミシンが一台ありゃ、誰にでも、出来らあね。お前みたいな野郎でも庖丁がありゃ料理屋ができるじゃないか。ちかごろはお経を稽古してらアね。そのうち坊主の資格をとって、おとむらいに出てくるそうだよ。お前が死ぬころは、あの人のお経が間に合うかも知れないから、頼んでおいてやるよ」

幸吉はなんとなく心の落付いた気持になった。

どうせナマグサ坊主にきまっているが、それはそれでいゝじゃないか。してみると、なんだな、オレも坊主も変りがねえようなものだ。あのアマにかゝっちゃ、男はみんなアレだけなんだから、それで結構、坊主は坊主、オデン屋はオデン屋、坊主と一緒になりゃお経の稽古をはじめる、オレと一緒になりゃ、さっそくサシミ庖丁ぐらい握りしめやがったろう。可愛いゝもんじゃないか。