Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょや

初夜

山本 周五郎

Leggi 初夜 (しょや) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.384 caratteri · 35 schermate

Aozora Bunko

代二郎は苦笑しながら云った。

――それは男だって同じことだと思うがね。

久良馬はにらみ返した。なんというだらしのない人間だ、とでもいうようなにらみかたであった。代二郎は知らないふりをして、そっぽを見ていた。

加印なしの銀札はいちど回収された。物価の高騰に対する不評を緩和するためであろう。事実それを機会に物価は下るけはいをみせた。しかし、回収するためには資源がなくてはならない。そこで右京亮は領内全般の田地に竿入れを命じ、約五千石という石高を新たに計り出した。検地は七年まえにもいちどあったし、こんどの竿入れは特に徹底的で、余歩(検地するとき農民のために計り残す部分)も余さないというやりかたであった。しかし、それでも新銀札の全回収はできない、続いて家臣ぜんたいの食禄を、向う五年にわたって二割借上げという方法をとった。

この藩に限らず、当時は諸侯ぜんたいが経済的に逼迫していたのであるが、ここでは計画がゆき当りばったりで、生産の裏付けのない金融操作にはしったため、その状態はしだいに破局的なものになっていった。

――これは取返しのつかぬことになるぞ。

――根本的な改革をしなければだめだ。