Classici giapponesi con furigana
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
Leggi 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.985 caratteri · 103 schermate
そうする内に箱根から荷物が届いた。長く彼方にいるつもりであったから、その中には、私に取って何よりも大切な書籍もあった。之ばかりは何様なことがあっても売るまいと思っていたが、お宮の顔を見る為に、それも売って惜しくないようになった。
厭味のない紺青の、サンタヤナのライフ・オブ・リーゾンは五冊揃っていた。此の夏それを丸善から買って抱えて帰る時には、電車の中でも紙包を披いて見た、オリーブ表紙のサイモンヅの「伊太利紀行」の三冊は、十幾年来憧れていて、それも此の春漸く手に入ったものであった。座右に放さなかった「アミイルの日記」と、サイモンヅの訳したベンベニュトオ・チェリニーの自叙伝とは西洋に誂えて取ったものであった。アーサア・シモンズの「七芸術論」、サント・ブーブの「名士と賢婦の画像」などもあった。
私は其等をきちんと前に並べて、独り熟と見惚れていた。そうしていると、その中に哲人文士の精神が籠っていて、何とか言っているようにも思われる。或はまた今まで其等が私に※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)を吐いていたようにも思われる。
私がそんな書籍を買っている間、お前はお勝手口で、三十日に借金取の断りばかりしていた。