Classici giapponesi con furigana
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べっぷおんせん
別府温泉
高浜 虚子
Leggi 別府温泉 (べっぷおんせん) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.339 caratteri · 27 schermate
私たちはこの別荘で熊八氏の用意してくれたサンドウィッチを食し、やがて又自動車に乗って、更に六里の山路を越えて、飯田高原に行くことになったのである。
路は前の山路よりも更に悪くって自動車の動揺がはげしい。二、三里も来たろうと思うころ、お花畠ともいうべき秋草の咲いている所に出た。女郎花、撫子、女郎花に似て白い花(男郎花とも違う)それにあざみなどが咲き満ちているさまが美しかった。
崩平という山を一巡すると湧出山という山が見え出す。続いて九重山、久住山、大船山、黒岳などという山が前面に現れた。恰も列座の諸侯を見るような感じで威風堂々と並んでいた。九重山という山は白く欠き取ったようになっていた。これは硫黄をとっているためであって一名硫黄山というそうである。黒岳というのは自然林の密生している山で、他の山々と違って格段に黒いのが目に立つ。これらは総て九州アルプスといわれる山であるそうだ。その前面に現れ来った高原が即ち飯田高原である。
その飯田高原は奥行二里幅三里ほどあって、一千町歩が水田になっているほかはすべて小さい熊笹の生い繁った高原である。自動車は路でないその熊笹の生えている所を自由に突破して走りもするのである。