Classici giapponesi con furigana
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けちょう
化鳥
泉 鏡花
Leggi 化鳥 (けちょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.872 caratteri · 35 schermate
「渡をお置きなさらんではいけません。」
「え、え、え。」
といったがじれったそうに、
「俺は何じゃが、うう、知らんのか。」
「誰です、あなたは。」と冷かで、私こんなのを聞くとすっきりする。眼のさきに見える気にくわないものに、水をぶっかけて、天窓から洗っておやんなさるので、いつでもこうだ、極めていい。
鮟鱇は腹をぶくぶくさして、肩をゆすったが、衣兜から名刺を出して、笊のなかへまっすぐに恭しく置いて、
「こういうものじゃ、これじゃ、俺じゃ。」
といって肩書の処を指した、恐しくみじかい指で、黄金の指環の太いのをはめている。
手にも取らないで、口のなかに低声におよみなすったのが、市内衛生会委員、教育談話会幹事、生命保険会社社員、一六会会長、美術奨励会理事、大野喜太郎。
「この方ですか。」
「うう。」といった時ふっくりした鼻のさきがふらふらして、手で、胸にかけた何だか徽章をはじいたあとで、
「分ったかね。」
こんどはやさしい声でそういったまままた行きそうにする。
「いけません。お払でなきゃアあとへお帰んなさい。」とおっしゃった。
先生妙な顔をしてぼんやり立ってたが少しむきになって、