Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate

Aozora Bunko

と書き付けてあり、幽斎大いに笑い、閑雪という側坊主を召してその紙の奥に書かせたは、「十分の世の中にくせ事を申す百姓かな、八幡聞かまじきとは思えども、七生よりこの方六になきは地下の習い、ごくもんに懸るかしばりて腹をいんと思えども、さんりんに隠れぬれば、にくき仕方を引き替えて一国一命免すものなり」と。かく書かせて元の所へ置かせられた(改定史籍集覧本『丹州三家物語』七三頁)、三国鼎争の最中や戦国わずかに一統された際の人間は、百姓までも荒々しいと同時に気骨あり、こんな落書をしたので、それを直様自ら返辞した大守もえらい。昨今の大臣や地方官も何卒せめて、この半分も稜ありて、自ら国民の非難を反駁し、理由さえ正しくば遠慮なしに打ち懲らされたい事じゃ。件の賀太守を会稽の鶏に比べたは、その頃会稽に鳴かぬ鶏が有名であったらしい。予サンフランシスコへ着いて下宿の傍に鶏を多く畜う家の鶏が、毎夜規律なく啼き通すに呆れたが、その後スペイン人オヴィエドの『西印度誌』六を繙くと似た事を記しあった。いわく、スペインおよび欧州の多くの部分では鶏が夜央と日出に鳴き、ある鶏は一夜に三度、すなわち二時また三時と真夜中と曙光が見える四分の一時前とに鳴く。