Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
その馬に乗って高い垣を躍り越えて去った。次いで還り来って廐に入り、鞍を解いてまた吼え躍るとたちまち犬になった。圉人驚異したが敢えて洩らさず、その後また事あったので、雨後のこと故圉人が馬の足跡をつけ行くと、南方十余里の一古墓の前まで足跡あり。因って茅の小屋を結び帰り、夕方にその内に入りて伺うと黒衣の人果して来り、馬を樹に繋ぎ墓内に入り、数輩と面白く笑談した。暫くして黒衣の人を褐衣の人が送り出で、汝の主家の名簿はと問うと、絹を擣く石の下に置いたから安心せよという。褐衣の人軽々しく洩らすなかれ、洩れたらわれら全からじといい、また韓氏の穉童は名ありやと問うと、いまだ名付かぬ、付いたら名簿へ編入しようという、褐衣の人、汝、明晩また来り笑語すべしといって去った。圉人帰って韓生に告ぐると、韓生肉を以てその犬を誘い寄せ縄で括り、絹を擣つ石の下を捜るに果してその家妻子以下の名簿一軸あり、生まれて一月にしかならぬ子の名はなし、韓生驚いて犬を鞭ち殺し、その肉を煮て家僮に食わせ、近所の者千余人に弓矢を帯びしめ古墓を発くと、毛色皆異なる犬数疋出たので殺し尽して帰ったとある。