Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
。手近にかかる名句があるにとかく欧人ならでは妙案の出ぬ事と心得違う者多きに呆れる。もちろん血腥からぬ世となりて長刀疵などは見たくても見られぬにつけ、名句も自然その力を失い行くは是非なしとして、毛皮や刀創を多く見る社会にはそれについて同一の物を期せずして聯想する、東西人情は兄弟じゃ。
女を猴に比する事も東西共にありて、英国の政治家セルデンは女を好まず、毎にいわく、妻を持つ人はその飾具の勘定に悩殺さる、あたかも猴を畜う者が不断その破損する硝子代を償わざるべからざるごとしと。ベロアル・ド・ヴェルビュの『上達方』に婦人は寺で天女、宅で悪魔、牀で猴と誚り、仏経には釈尊が弟の難陀その妻と好愛甚だしきを醒まさんとて彼女の瞎雌猿に劣れるを示したと出づ。それから意馬心猿という事、『類聚名物考』に、『慈恩伝』に〈情は猿の逸躁を制し、意は馬の奔馳を繋ぐ〉、とあるに基づき、中国人の創作なるように筆しあれど、予『出曜経』三を見るに〈意は放逸なる者のごとく、愛憎は梨樹のごとし、在々処々に遊ぶ、猿の遊びて果を求むるがごとし〉とあれば少なくとも心猿(ここでは意猿)だけは夙くインドにあった喩えだ。