Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate

Aozora Bunko

)。また西定雅の話に、応挙若かりし時野馬、草を食む所を画いた。一翁これは盲馬だと難ず。その訳は馬は草で眼を害せぬように眼を閉じて草を食いに掛かる。この馬は眼を開きながら草を食うから盲目と断じたと。応挙深くその説を感ず。そもそもこの二翁何人ぞ野夫にも功の者ありとはこれらをやいうべきと出づ。千河岸貫一氏の『日本立志編』には、応挙鶏を額に画いて祇園神社に掲げ、毎に窃かに詣でて衆評を聞くと、画は巧いがまだ足りぬ処ありと呟いて去る者あり。走り付いてその説を敲けば多年鶏を畜う人で、われは鶏の羽色が四季に応じて変るを熟知す。この鶏の羽色と側に描いた草花と時節が合わぬと言ったので応挙厚く謝したとあったと覚える。

寛文二年板『為愚痴物語』四に能の太夫鼻金剛という名人、毎に人を観客中に混在せしめ、衆評を聞いた上己れに報ぜしめて難癖を直す。ある時その人々に今日の評はと聞くと今日は誰一人誉めない者はなかったと答う。その内一人いわく、ただ一人能に難なけれど男が少し小さいばかりの難があるといったと。太夫聞いてさては我が能まだ上手に達せずと。人々男の小さきは生まれ付きなり、能の上手下手に係らずやと問うと、太夫、善知鳥の曲舞に鹿を追う猟師は山を見ずという古語を引き居る。