Classici giapponesi con furigana
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
Leggi 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.941 caratteri · 210 schermate
日頃の熟練ぶりに比して、五十%ぐらいの能率しか発揮し得ないのです」
「人間て、なんてだらしがないんだろう。では、貴下が自ら観測したらどう?」
「私とて同じことです。どうも頭脳が麻痺しているようです」
「ではもう一度、音楽浴をかけようかネ」
「いやそれはいけません。音楽浴が私どもの頭脳を麻痺しているんですから」
「ちぇッ。この上の弁解は聞きませんよ。そして貴下たちがその職責を尽さなかったときには、わたしはすぐに刑罰吏を派遣しますよ」
「女大臣どの。博士コハクと同じように、私に死刑を与えて下さるのでしたら、只今でも結構ですよ。将来これ以上に劣等化する自分自身を発見するよりは、むしろ早く死んでしまった方が幸福です」
「お黙り、ホシミ。お前は只今より部長の任を解いて監禁します。天文部長は次席のルナミに嘱任します」
「ああルナミ。あの可哀想なルナミに天文部長は勤まりません」
「なぜ? それはなぜです」
「あの肉体も精神も弱いルナミは、音楽浴にすっかりのぼせ上ってしまって、観測などをするどころか、咽が裂けるような声で愛国歌を唄っては天文部の貴重な器機を片ッ端からスパナーでガチャンガチャン壊しては暴れ廻っています。