Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちよこ(さん)
千世子(三)
宮本 百合子
Leggi 千世子(三) (ちよこ(さん)) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.906 caratteri · 54 schermate
「又私にわからない私の知らない事なんでしょう?」
「いいえ、考える事でも思い出さなければならない事でもないんです。
「私の驚くほど奇麗だと思うもの――
月の光の中の雪とオパアルと日向で見る銀器と。
篤は行きつまった様に千世子の方を見て笑った。
「ええ、ええ、そうです、
ほんとうにそんなものの中に生きて居るのはほんとうに奇麗なもんです。
でもね私はもっと知ってますよ。
ローソクの輝きで見る髪の毛、
太陽に向って透し見る小指の先、
ね? そんなのは貴方知ってらっしゃらない。
私はほんとうにそう云います、
表われて居ないものの中にひそむ美くしさが一番美くしいものだってねえ。
それで又人間の手で出来ないものの中にそのびっくりする様な美くしさが多くある。
私は自然の美くしさの讚美者なんです。
ギリシア神話は今我々の実際に見られないもんです、見ようと思うには必ず何か芸術的な何物かを通してでなければ出来なくて丁度――
ええ太陽の微笑を浴びなければ見られない銀器のあの美くしさの様なもんだからこそ今でも我々の頭の上にかがやいて居るんです。
ねえ、美くしさに大小はありませんねえ、