Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちよこ
千世子
宮本 百合子
Leggi 千世子 (ちよこ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 83.104 caratteri · 164 schermate
大変に遠い事の様でもあり近い事の様でもあり、Hはすきな人でありながらきらいな人の様に思ったり「どうしたんだろう」と思うほどいろんな事が考えられた。「Hが私のそばに居る居ないは私の生活に一寸した変化を与えただけの事で何にもそれ以上に私に関係のある事じゃあない――」
「Hは私がすきだと云う事より以上に進んでもしりぞいてもわるい人なんだキット。そう云う気がする。夢中になる恋なんてものは今の世の中にやたらにあるもんじゃなし、又そうでない恋をしたところでつまりゃあしない。顔一つ赤くしず考え深い目でお互の心を見合ってしずかな心で自然に接し詩を思い歌を思いして満足して居られるほどとびぬけてすんだ思想の恋仲かそれでなければお七の様にまじりっけのない夢中な恋ほかするものじゃあない、なまはんかのついちょっとの出来心なんかで必して恋をしたりするもんじゃあない、そんな恋のあとにはきっとにがい見むくのもいやなほど見っともないしがいをおきざりにしてあかんベエをしてにげて行ってしまうにきまってる」
「私はどんな事があってもHを恋はしない、若しそうなったら二人は不幸になるにきまってる――私の心の眼もにぶり目っくされの様になってしまうだろうから……」