Classici giapponesi con furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Leggi 卍 (まんじ) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 133.618 caratteri · 258 schermate
それで私「あんた段々綿貫みたいになって来るわなあ」いうてやりますと、「自分でもそない思てる」いうて、「光ちゃん僕を第二の綿貫にするつもりやねん」いいますのんで、もうその時分の夫いうたら凡べての運命に従順になってしもてて、自分が第二の綿貫にさされること拒まんばっかりか、かいってそれ幸福に感じてるらしいて、薬飲むのんも、しまいには進んで飲まされること願うようになって来ましてん。光子さんにしましたら、どうせ三人こないになったら無事に収まるはずあれしませんさかい、もうどないでもなれいう気イで、焼け糞半分になってなさって、事に依ったら夫と私だんだん薬で衰弱さして殺してしまお、……と、心の底ではそんな企み持ってなさったのんやないか。……そない思たのん私だけやのうて、「僕かてそれ覚悟してる」と、夫もいうてましたぐらいで、ほんまいうたら、もう直き二人幽霊のように細うなって死んでしまうのん待ってなさって、その時限り自分は巧いこと手エ退いて、すっくり真面目な人間になって、ええ婿さん捜そ思てなさるのんやろ、「僕もお前もこないに青い顔してるのんに、光ちゃん一人丈夫そうにぴんぴんしてる様子見たら、どうやらそうに違いない気イする」