Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんぼくのとうかいどうよつやかいだん

南北の東海道四谷怪談

田中 貢太郎

Leggi 南北の東海道四谷怪談 (なんぼくのとうかいどうよつやかいだん) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.555 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

伊右衛門は駈けよった。

「や、こりゃお岩が死んでおる」刀を見つけて、「こりゃ小平めの赤鰯じゃ、そんなら彼奴が殺したか」

伊右衛門は一方の襖をあけた。其処には小平が昼のままの姿で押しこめられていた。伊右衛門はいきなり小平を引きずり出して、縛を解き猿轡を除った。

「やい、小平、よくもよくも汝は、お岩を殺したな」

「めっそうな、たった今まで、両手も口も結わえられておりましたに」

「それでも、それそれ、両手が動くじゃないか。さあ、云え、なんでお岩を殺した」

「そう云わっしゃるなら、わたしがお岩さまを殺した下手人になりますから、どうか彼のソウセイキを」

「べらぼうめ、彼の唐薬は、さっき質屋へ渡したのだ」

「それでは、あれは、彼の質屋に」

小平が走って往こうとする後から、伊右衛門は刀を脱いて斬りつけた。

「お岩の仇」

其処へ秋山長兵衛と関口官蔵が入って来た。長兵衛は眼をみはった。「民谷氏、ぜんたいこれは」

伊右衛門は小平をずたずたに斬りきざんでいた。

「不義者を成敗したのだ」

伊右衛門はそれから長兵衛と官蔵に頼んで、お岩と小平の死骸を神田川へ投げこました。

七

伊右衛門は屏風を開けてお梅の傍へ往こうとした。