Classici giapponesi con furigana
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なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
Leggi 南地心中 (なんちしんじゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.205 caratteri · 79 schermate
」
「金子でその我ままをさせてもらうだけに、また旦那にも桟敷で帯を解かれるような我儘をされるんです。身体を売って栄耀栄華さ、それが浅ましいと云うんじゃないか。」
「ですがね、」
と男衆は、雪駄ちゃらちゃら、で、日南の横顔、小首を捻って、
「我儘も品によりまさ。金剛石や黄金鎖なら妾の身じゃ、我儘という申立てにもなりませんがね。
自動車のプウプウも血の道に触るか何かで、ある時なんざ、奴の日傘で、青葉時に、それ女大名の信長公でさ。鳴かずんば鳴かして見しょう、日中に時鳥を聞くんだ、という触込みで、天王寺へ練込みましたさ、貴方。
幇間が先へ廻って、あの五重の塔の天辺へ上って、わなわな震えながら雲雀笛をピイ、はどうです。
そんな我儘より、もっと偉いのは、しかもその日だって云うんですがね。
御堂横から蓮の池へ廻る広場、大銀杏の根方に筵を敷いて、すととん、すととん、と太鼓を敲いて、猿を踊らしていた小僧を、御寮人お珊の方、扇子を半開か何かで、こう反身で見ると、(可愛らしいぼんちやな。)で、俳優の誰とかに肖てるッて御意の上……(私は人の妾やよって、えらい相違もないやろけれど、畜生に世話になるより、ちっとは優や。