Classici giapponesi con furigana
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なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
Leggi 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.869 caratteri · 112 schermate
戦いは我らの勝でござる。そうして我らは悪者ではござらぬ。お帰りなされ、お帰りなされ」――で後を追っかけた。
何で民弥が帰るものか。民弥は懸命に走って行く。
木間を潜り、坂道を転び、月光を蹴散らし、町へ町へ! 町の方へと走って行く。
しかし民弥は逃げられなかった。
行手に盛り上った森があり、そこの前まで駈けて行った時、五六十人の同勢に、グルグルと取り囲まれてしまったのである。
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洵に異風な人達であった。
大方の者は赤裸で、茜の下帯をしめている。小玉裏の裏帯を、幾重にも廻して腰に纏い、そこへ両刀を差している。
つかみ乱した頭の髪、それを荒縄で巻いている。黒波の脚絆で脛を鎧い、武者草鞋をしっかりと穿いている。そうして或者は熊手を持ち、そうして或者は鉞を舁ぎ、そうして或者は槌をひっさげ、更に或者は槍を掻い込み、更に或者は斧をたずさえ、龕燈を持っている。
「あっ」と仰天した娘の民弥は、ベッタリ地上へ坐り込んでしまった。
極度に胆を潰したのである。
胆の潰れたのは当然といえよう、一難が去れば一難が来る。そうして新しい災難は、以前の災難よりより以上、恐ろしいものであるのだから。