Classici giapponesi con furigana
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みなみかぜ
南風
宮本 百合子
Leggi 南風 (みなみかぜ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 745 caratteri · 2 schermate
洗った髪を肩に下げて、一枚着物をうすくした体をあっちこっちと運んで、急に変った庭の様子を見て歩いて居る。
丁度今朝抱いて居た雛がかえって、母親の茶色のムクムクな羽交の中で、時に、チチチチとつつしみ深い声を出して居る。
麦の芽が萌えた様に、雛も萌えたと云う様な、のどかな気になる。
幾羽かえったかまだ分らないけれ共、うす黄な、妙に足が後についた雛に早く会いたい。
何か薬がとれると云う、細い幹に藤の様に下った白い小さい、リリーオフ・バレーの様な花が、静かな風にゆれて、折々かすかに、カサカサカサカサと云って居る。