Classici giapponesi con furigana
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Leggi 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.251 caratteri · 94 schermate
……)とどうです。割合に広いは情ない。私は国自慢をした覚えはなし、自慢どころか一体嫌いなんだけれど、石屋根の家が崖にごつごつは酷いや。そいつを話して従姉から先生を怨ませたい。」
――思出しても可笑い。
「望む処ですよ。」
そこで、黒い外套で、黒い中折帽で二人揃って、夜の町へ出たとなると、忍びで乗込んだようで、私には目新しい事も多いのであるが、旅さきの見聞を記すのがこの篇の目当ではない。
件の傘に開けた辻で――昨夕、その時電車を下りて、賑かな、町筋を歩行く。規模は小さくっても、電燈も店飾も、さすがに地方での都会であったが、ちょっと曲角が真暗で、灯一つ置かない夜店に、大な炭団のような梨の実と、火が少しおこり掛けたという柿を積んだ、脊の低い影のごとき媼さんが、ちょうど通りかかった時、生欠伸を一つして、「おお寒、寒、寒やの。……ありがとうござります。なまいだなまいだ。」と呟くのを聞いた。が、少なからず北国の十夜の霜と、親鸞の故跡の近さを思わせた。
「あれが、本願寺……」
と雲の低い、大な棟を指さしながら、
「御苦労様――この小路をちょっと曲るです。」
と言うかと思うと八郎が、