Classici giapponesi con furigana
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Leggi 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.251 caratteri · 94 schermate
やっと夫婦で、餌を拾うだけで、済んでるから、どうにか能役者の真似も出来る。……この上児でも出来て御覧、すぐその日から革鞄を提げた謡の師匠だ。勿論謡の師匠なら謡の師匠専門は結構だ。
が、そうなりゃ覚悟をする。……夫として、親として、女房子を食わせるのは義務だからね。私は成るべくは謡の師匠にはなりたくない。ただしそれでも餌の足りない時は、まず女房の前へ手をついて謝まるんだ。他様の大切なお娘ごの玉のごときお身体を自由にいたし申訳はありません。おはぐくみ申す腕がございませんから、重々お詫の上、お身体だけ、お返し申上げます。女にすたりはない。いず方へなりとも御自由にお使い下さいましとね。誰がそんな中で五人七人小児を産ませる、べらぼうがあるもんか。女の方は産まないたってそうは行かねえ。身贔屓をするんじゃあないけれど、第一腕力に掛けたって女は弱い、従わせられる、皆亭主の不心得だ。
悪くそんな奴が蔓ると、たちまち、能職が謡屋を兼るような事が出来する。私がこのままで我を通せば、餓鬼、畜生と言われても、明日の舞台は天人だ。有象無象が現われて、そいつにかかずらうようになると、見た目は天人でも芸は餓鬼だよ。