Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
はんこう
反抗
豊島 与志雄
Leggi 反抗 (はんこう) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.121 caratteri · 282 schermate
十三
周平が一人で思い惑ってるうちに、いつしか暑中休暇になった。そして、八月はじめから約一ヶ月余りの間、横田の家は家族全部で――と云っても、横田夫婦と隆吉、それに女中が一人伴して――常陸の海岸へ避暑することになった。其処に、水戸に居る親戚の別荘があるのだった。
不在中は女中一人きりだった。それが不用心だというので、周平は留守居を頼まれた。
「ね、いいでしょう。」と保子は云った。「下宿の狭い室でごろごろしてるよりは、家に来て勝手に寝転んでいらっしゃいよ。それにまた、下宿に居るとすれば、高い室代や食料を払わなければならないでしょう。わざわざ苦しんでそんな不経済なことをしなくてもいいわ。ねえ、そうきめとくわよ」
「だって……。」と周平は呟いた。
「何がだってなの。……男って決断力の鈍いものね。私はもうそれにきめてるのよ。井上君にも種々都合があるだろうからって横田が云うものだから、一寸相談することにしたの。けれど、もうきまってることなのよ。」
周平は苦笑しながら、兎も角も承諾した。実際の所、暑い中をすることもなくて下宿に転がってるよりは、広い家に留守居をしてる方がずっとよかった。