Classici giapponesi con furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Leggi 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.544 caratteri · 508 schermate
いやさ話がよ、チチチンと、あれ寝たという寝ぬという、とまあいった訳で、あーっ、俺は恋しいや、深川はやぐら下。へん、兄きあまるでこれから色にでも逢いに行くようだ。
仙太 のほうずな声を出すな。ハハ、色ならいいがな。くらやみ、利根を渡るのはこれで三度目だが、渡船の歩み板を一足ポンと此方へ降りりゃ、おいらのためにゃ仇ばかりよ。
長五 仇といやあ、よんべの姐やがのう、もう一日いてくれとホロリとしたときにゃ、俺も碇を降ろそうかと、へへへ……考えたもんだ。
仙太 とかなんとか、不景気故の空世辞をまに受けて、枕だこのできた飯盛りなんぞに鼻毛読ませの、ヨダレをくっているなんざあ、見られた図じゃねえ。まずおいて置け。
長五 しかし女は買わず酒は飲まずの渡世人というのも珍しかろうぜ。兄きあよっぽどの唐変木だ。こんな男にお蔦ともあろう女が首ったけとは、わからねえ話だ。男ひでりがしやあしめえし。へん、おうべらぼうな。下手をしていりゃ、お蔦さん追いかけて来そうだった。
仙太 お蔦のことあ口にしねえ約束だったぜ、長五。先は芸者だ。惚れたふりをするのが商売だ。いいや、もういってくれるな。