Classici giapponesi con furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Leggi 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.544 caratteri · 508 schermate
放っておけばそのまま表に引きずり出して行きそうである)幕軍がツイそこまで押して来た!
仙太 (襟を振りもぎって)何をう、しやがるんだ!
加多 命が急に惜しくなったのか?
仙太 もうその手は食わねえよ、加多さん。第一、行かねえとはいっていねえ。命が惜しくなったかといって怒らせさえすりゃいうなりになると思っているのか? おっしゃる通り命が惜しくなったと言やあどうする気だ? よし、まず、これを見ろい! (と懐中から位牌を出して土間にガンとおく)
加多 何だ、これは?
仙太 読んで見な。百姓仙右衛門。……俺の実の兄きだ。……俺が手にかけた。……抜刀隊で働き出した去年の暮、それと知らずに俺がやった。親とも思い、おふくろと思ってたずね捜していた、かけがえのねえ兄きだ。……加多さん、俺あこれだけのことをしているんだ。命が惜しくなったのかといわれても、もうツンとも応えはしねえのよ。通り越しているのだ。
加多 フーム。(位牌を睨んでいる)
仙太 ……そのほかにも斬っちゃならねえ人を何人手にかけたかわかりゃしねえ。何のためだ?
加多 (大喝)馬鹿っ! 死ぬ者は死ぬ! 文句を並べるな! こんな物が何だと言うのだ。