Classici giapponesi con furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Leggi 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.544 caratteri · 508 schermate
あんたあ、ズッと御殿山の方に居たんだって? 俺あ初め館山で、後になって反射炉の方へ廻されてね。
加多 そうだとなあ。反射炉は初手から最後まで先鋒だったからなあ、骨が折れたろう?
仙太 それはいいが、相手が柳沢村から部田野、関戸と廻りこんで峰の山一帯を占領しちまってからは、閉口でしたぜ。なんしろ、反射炉から峰の山かけて、あのボヤボヤと草木の繁った谷間だ。それに因果と、夕陽で味方がギラギラとまぶしい最中に、その夕陽を背負った敵の方から、バンバン大砲を打ち込むんだ。あの辺一帯バタバタと、面白いといっちゃ何だが、味方あ散々だったて。
加多 甚伍左がたおれたのは?
仙太 あれは、反射炉の方から町の方へ入るダラダラ坂で、こんだ御殿山の北側へかかるというとっつきに、御社がある。たしか、八幡さんかだ、あの後に水溜りみてえな池がありやしょう、あすこだ。いよいよ反射炉の方が持ちきれねえとあって、引上げだってんで、池のはたまで来かかると、水を飲もうとしたままでしょう、水っぷちでうつ伏せになってガックリしている血みどろの男をヒョイと見ると、それが親方だ。斬られているし、それに弾傷が身体中にまるで蜂の巣だ。