Classici giapponesi con furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate
涼しさや寝てから通る町の音 使帆
「町の音」という言葉は、今だと都会の騒音を連想せしめやすいが、これはそんなに大規模なものではない。自分はもう寝ているのに、戸外にはまだ涼を逐うて歩く人が絶えぬらしく、足音だの、話声だのが聞える。それなら「人の音」といっても同じようなものであるが、「人の音」では夜涼を背景にした町の空気が、全然現れぬ憾がある。
「人声の夜半を過ぐる寒さかな」という句は、その人声の何であるにかかわらず、一種のいかめしい響がある。深夜の門を通る人声によって、現在歩きつつある人々の寒さも思いやられる。使帆の句はそれに比べると頗る軽い。同じ夏の夜であっても、『猿蓑』の附合にある「暑し/\と門々の声」では、なお全く炎苦から離脱出来ぬが、これは自分は已に寝ているほど涼しいのである。従って外の響も涼しく聞かれるのである。
虫干の又めづらしや絵踏帳 悠川
「長崎にしばしのいとまあり名主の家に入て」という前書がある。虫干の句としては珍しい題材を捉えたものである。
長崎の絵踏のことは、古い歳時記には皆説明が出ているから、ここに改めて述べる必要もあるまい。