Classici giapponesi con furigana
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「こりゅうきゅう」
古琉球
伊波 普猷
Leggi 古琉球 (「こりゅうきゅう」) di 伊波 普猷 (いはふゆう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 29.421 caratteri · 61 schermate
餌を探し廻る中に交って、此奴だけは岩などに固着して、一生涯働くこともなく、餌の口に這入るのを待っている。足もなければ眼もない。外から見ると一枚の貝殻を被ったようであるから、蝦や蟹の如く足や眼があって巧に運動するものに比較して、通例フジツボを退化したものと見做すが、その境遇に於ける生存に適するという点では、決して蝦や蟹に劣るものではない。海岸の岩石の表面に無数に生活しているのは、やがて其処の生活に適している証拠である。此奴らはとにかく丈夫に固着している故、浪が烈しく岩に打当てても離れる虞がなく、随って岩に打付けられるような恐れもない。此奴足もない、眼もないものではあるが、蝦や蟹が如何に運動感覚の器官が発達していても、この場所ではこれと競争は出来ぬ。(丘〔浅次郎〕博士『進化論講話』中の例。)これは実に過去の琉球を説明するに相応しい例である。明治十二年前の沖縄人は、あたかもこのフジツボのようなものであった。(今なおそうであるかも知れぬ。)実に沖縄人は慶長十四年島津氏に征服されて以来、この政治的圧迫の強い処で、安全に生存するために、その天稟の性質を失って、意気地ない者と成りおわったのである。