Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たいふうのこ
台風の子
小川 未明
Leggi 台風の子 (たいふうのこ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3662 caratteri · 8 schermate
二人は、このダンスでもするように、おもしろそうに流れていく、トマトに気を取られていると、こんどは人間の頭ほどのかぼちゃが流れてきました。つづいて見当のつかぬ妙なものが……それは、近づくと大きな竹かごだとわかったのでした。
「おや、どこかの八百屋から流れてきたんだよ。」
「きっと、川ぶちの八百屋に水が上がったんだ。」
そのうちにこんどは、おけが流れてきました。いったいどこの町の八百屋だろうと思っていると、あちらから、自転車に乗って、八百屋の主人らしい男が、なにか叫びながら、おけを拾おうとして、追いかけてきました。けれど橋のところまでくると立ち止まって、ただ見ているだけで、どうすることもできなかったのです。
「釣り堀の金魚やこいが流されたろう。水が引いたら田圃へいってみようよ。」
龍夫は、急に楽しそうに、いいました。そして、
「また、台風がこないかな。」といいました。
「昨日、きたばかりじゃないか。」
「すぐ後へ台風の卵ができたって。」
「君、そんなに台風が好きかい。」
「僕のお父さんがくるんだもの、昨夜も、いまごろお父さんが、お通りだといって、お母さんは、お仏壇に燈火をあげられた。