Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
言いすてながらすり足で納所坊主が立ち去っていったのを見すますと、それからがいかにも不思議でした。
「ちともったいないが、このお経をまくらにかりて、極楽の夢でも見せていただこうぜ。おまえもひと休み昼寝をやりな」
いいつつ、お経に一礼してから、まくら代わりに積みあげて、ごろり横になると、いとも安楽そうにまなこを閉じたので、いまかいまかと十手にそりをうたしていた伝あにいが、たちまち百雷いちじに爆発させたのは当然でした。
「ちぇッ、なんですかよ! なんですかよ! 人を小バカにするにもほどがあるじゃござんせんか。十手はどうするんです! 用意しろとおっしゃった十手は、どうかたをつけるんですかよ。きのうきょうの伝六様の十手あしらいは気合いが違うんだ、気合いがね。あっしゃさっきから、もう腕を鳴らして待っているんですよ。どこにいるんです! ね、ちょいと、十手の相手のホシは、このお経の中にいるんですかい。え? だんな! どこにいるんですかよ」
「せくな、せくな。がんがんいう暇があったら寝りゃいいんだよ。お経をおつむにいただいて寝るほどありがたいことはねえんだ。極楽へ行けるように、ゆっくり休みな」