Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
それとも、亭主の申し条をたよりに足取り追われるならば、乗せていった駕籠宿伊予源から洗いはじめて、たしかに浅草へ願かけにいったかどうか、いったならばそれから先どこへ飛んだか、黄八丈、銀かんざし、黒繻子帯の女を目あてにびしびしとお洗いたてなさることだ。しかし、いずれにしても女の黒幕には、これなる判じ文でもわかるとおり、男がついておりまするぞ。女の路銀は三両しかござらぬが、男がいるとすればこれに用意があると見なければなりませぬ。さすれば、存外と遠走っているやもしれぬし、もしも浅草あたりへ潜伏したとすれば、この女、なかなかのしたたか者じゃ。その証拠は、これなる守り札の不始末でもわかるはず。尊いお品をこのようなよごれものといっしょに投げ込んでおきますようでは、心がけのほどもまずまずあまり上等ではござらぬゆえ、逃げ隠れたところも、ばくち宿か、あばずれ者の根城か、いずれにいたせあまり感心のできる場所ではござるまい。ただ一つ、特に胸にたたんでおかねばならぬことは、この紙片に見える、こっちがあぶなくなった、とある一句でござる。右左、どの道をたどって女の跡を追うにしても、道の奥に壁、突き当たったその壁の奥になお道があることをお覚悟してかかるが肝心じゃ。