Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

江戸屋江戸五郎もなさけねえ了見になったもんだ。てめえの芸のまずいのはたなにあげておいて、人気の出ねえ意趣晴らしに、水いたずらをするたアなにごとだ。江戸役者のつらよごすにもほどがあらあと、まあこういうわけでね、ひいきのお客までが、すっかりあいそをつかして人気はますますおちる、それにひきかえ嵐三左衛門のほうは、幽霊水のうわさと評判がますます人気をあおりたててね、知らぬ旅先へ興行に来て、あんまりうますぎるところから、意趣を含まれるほどの役者なら、さだめしじょうずだろうと、人気が人気を呼んで、毎日毎日大入り繁盛しているというんです。――ねえ、だんな! むかっ腹をたてておくんなさいというのは、ここのところなんです。ねえだんな!」

「…………」

「え! 伝六だんな! ねえ、だんな! だんなは腹がたちゃしませんかい。おたげえ江戸っ子なら、だれだってもきっとあっしゃ腹がたつと思うんだ。考えてみてもごらんなさいまし。江戸屋の江戸五郎がほんとうにやったという、現の証拠を突きとめてのうえで、かれこれと三左衛門が人に吹聴するならもっとも至極な話なんだが、ねこがやったか、きつねがいたずらしたかもまるきし見当がつかねえうちに、罪を人に着せて、それでもって人気をあおるなんて、どう考えてもあっしゃ上方贅六のそのきっぷが気に入らねえんです。