Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate

Aozora Bunko

裕福かと思えば、見舞い客が少ないのです。少ないかと思えば、主人らしい男が、殺されている女とはひどくふつりあいに若くて色男なのです。しかも、傲慢に見えるので、心しながら尋問すると、じつにかくのごとく穏やかなのです。

「どうやら、これは難事件だな」

すべてのお献立がはなはだぶきみでしたから、推断、観察を誤るまいとするように、名人はいっそうの物静かな口調で、尋問をつづけました。

「お禄高は?」

「お恥ずかしいほどの少禄にござります」

「少禄にもいろいろござりまするが、どのくらいでござりまするか」

「わずか五十石八人扶持にござります」

「では、やっぱりご家人でござりましょうな」

「はッ。おめがねどおりにござります」

「これなるご不幸のおかたは?――」

「てまえの家内にござります」

「だいぶお年が違うように存じまするが――」

「はっ。てまえが九つ年下でござります」

「ほかにご家族は?――」

「女中がひとりいるきりでござります」

「年は?――」

「しかとは存じませぬが、二十二か三のように心得てござります」

「では、これなるご内室がどうしてこんなお災難にかかりましたか、肝心のそのことでござりまするが――」