Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
しかし、それだのに、なおあいきょう者が、まごまご首をひねっていましたものでしたから、名人がかわいい配下の血のめぐりを補ってやろうというようにきき尋ねました。
「よく首をひねるやつだな。なにがふにおちねえのかい」
「だって、だんながどうしてふたりともここに来ているとおにらみなさったか、それが薄気味わるいですよ。江戸の日本橋にいらっしゃって、十里ももっと上の青梅の空に、こんなすてきもねえ青葉の名所があるっていうことなんぞ、いかなだんなだって、そうそうわかりっこはねえと思うんだからね」
「しようのねえやつだな。男の尼になりてえだの、ふぐじるがどうだのと、とんきょうなことをいっているから、いちいちおめえなんぞはそのとおり首をひねらなきゃならねえんだ。おれの青梅と眼がついたな、あの金襴織りの守り袋からだよ。ありゃ青梅金襴といってな、ここの宿でなきゃできねえ高値なしろものさ。それへもっていって、お寺さんのお線香がしみついているうえ、あの手紙が紛れない女文字だったから、お妙さまの尼美人ぶりにお目にかかれるだろうと眼がついたんだよ。どうだい、伝六あにい! 呉服屋をのぞくにしても、さらしもめんや、欝金もめんみてえな安い品をのぞくなよ、どこで知恵の小づちを拾うかわからねえんだからな」