Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
いかさま、主人大学の保証したとおり、一見するに目の動き、腰の低さ、高家の忠義無類な用人らしい風貌でしたが、しかし、その服装がいささか不審でした。主人大学はもとよりのこと、家具調度、なにから何までが零落そのもののようなすさみ方をしていたにかかわらず、黒川ひとりは不調和なくらい、りゅうとした身なりをしていましたので、名人がピカリ、鋭く目を光らしていましたが、だのにすこぶる意外でした。
「失礼いたしました。お疑いをかけましたのはてまえの粗忽でござります。どうぞ、あしからず」
目を光らした以上は、何かきびしい尋問でも始めるだろうと思われたのが、事実はうって変わっていとも気味わるく、ていねいすぎるほどていねいに自分からそこつをわびましたものでしたから、太鼓を張りきらしていたあいきょう者が、黒川用人の立ち去るのを見すまして、所がら、人前もわきまえずに、ことごとく早太鼓を打ちだしました。
「じれってえな! また眼が狂ったんですかい! まごまごしてりゃ、夜がふけちまいますぜ」
ずけずけといったのを聞き流しながら、はてどうしたものだろうというように、あごのまばらひげをまさぐっているところへ、ちょこちょこ縁側先から、善光寺辰がまめまめしい顔をのぞかせると、不意にいいました。