Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate

Aozora Bunko

走りつけていってみると、だが、目を射たへやの光景とその姿!――案の定、高飛びをするつもりからか、伝六がいったあのときの駕籠の中の鍼灸の道具箱を、たいせつなもののようにそばへ引きよせて、本人なる宗助自身は、巧みなその早変わりを利用しつつ、今度は女に化けて逐電しようという計画のためにか、なまめかしい緋縮緬の長襦袢を素はだにひっかけながら、楽屋いちょうに結った髪のままでせっせと顔におしろいを塗っているさいちゅうでした。しかも、そのうしろには、にらんだとおり西条流の半弓が、まだ残っている六本の鏑矢もろとも、すべての事実を雄弁に物語るかのごとくちゃんと立てかけてあったものでしたから、名人のすばらしい恫喝が下ったのは当然!

「鈴原校! 駿河屋のかえりには手下どもが偉いご迷惑をかけたな」

「ゲエッ――」

といわぬばかりにぎょうてんしたのを、つづいてまたピタリと胸のすく一喝――

「みっともねえ顔して、びっくりするなよ。さっきとこんどとは、お出ましのだんなが違うんだッ。むっつり右門のあだ名のおれが目にへえらねえのか!」

きいて二度ぎょうてんしたのはむろんのことなので、しかるに市村宗助、なかなかのこしゃくです。