Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
「あの前の横町へ曲がるかどにある店がそうでござんす」
変なところへまた店を張ったものでした。なるほど、店から見とおしの、目と鼻のところに見えるのです。
のれんも新しく、ご両替、鈴新という文字が目を射抜きました。
こんな不思議はない。ふらちはない。別な稼業ならいざ知らず、同じ商売の両替屋なのです。恩ある主家なら、別な町か、遠いところへ店を張るべきがあたりまえなのに、まるで商売がたき、客争いをいどむように、二町と離れない近くへのれんを張っているのです。
「笑わしゃがらあ。ねえ、あにい、どうでえ。おかしくって腹がよじれるじゃねえかよ」
「そうですとも。あっしゃもうさっきからおかしくってしようがねえんだ」
「ばかに勘がいいが、なにがおかしいかわかっているのかよ」
「わかりますとも。あのおやじの顔でがしょう。ちんころが縫いあげしたような顔ってえことばがあるが、こんなのは珍しいや。浅草へでも連れていったら、けっこう暮れのもち代はかせげますよ」
「あほう」
「へ……?」
「いつまでたっても知恵のつかねえやつだ。だから嫁になりてもねえんだよ。おいらのおかしいのは、あば敬のことなんだ。