Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
とんでもねえことになりゃがったね。どこのだれが、こんなつけ届けをしたんですかい」
「あきれたやつだな。もっとまっとうにものをいいな。つけ届けとは何をいうんだよ。たった今しがた、おまえとひと足違いに若いお武家がやって来て、てまえは本郷加州家の者でござる。この絵図面にあるとおり、屋敷の裏門前に怪しい死人がござるゆえお出まし願いたいと、駆け込み訴えをして帰ったんで、さっきから不思議に思って考えているんじゃねえかよ」
「いっこうに不思議はないね。駆け込み訴えがあったら考えることはねえ。さっさとお出ましなさりゃいいでやしょう」
「しようのねえやつだな。おまえの鼻は飾りものかよ。この絵図面をかいでみな」
さしつけられた半紙をかいでみると、ぷんとかぐわしいおしろいのにおいがしみついているのです。
「はあてね。べっぴんのにおいがするじゃござんせんかい」
「だから不思議だといってるんだ。飛びこんできたのは、りっぱな男のお侍だよ。それだのに、持ってきたこの紙には、れっきとした女の移り香が残っているんだ。しかも、この手跡をみろい。見取りの図面はめっぽうまずいが、ところどころへ書き込んである字は、このとおりめっぽううまいお家流の女文字だ。