Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
「ばくちかい。おいらに貸しな」
「こいつを? あの、だんなが……?」
「そうさ。びっくりせんでもいいよ。さいころの音はどんな音か聞くんだ。こうしてつぼを伏せるのかい」
ごろりと腹ばいになると、あざやかな手つきで、ガラガラポーンと伏せました。
おどろいたのは伝六です。
「冗、冗、冗談じゃねえや、あごはどうしたんですかよ、あごは! いくらばくちはお上がお目こぼしのわるさにしたって、お番所勤めをしている者が手にするってえ法はねえですよ。場合が違うんだ、場合が! 何をゆうちょうなまねをしているんですかよ!」
聞き流しながら名人は、無心にガラガラポーンと伏せて、さえたそのつぼ音を無心に聞き入りながら、心気の澄んだその無心の中から何か思いつこうとでもするかのように、しきりともてあそびつづけました。
ポーンと伏せてあけると、コロコロところがって、ピョコンと賽が起き上がるのです。
せつな。
むくりと立ち上がると、莞爾とした笑みのなかからさわやかな声が飛びました。
「なアんでえ。さあ、駕籠だ。表のやつらにしたくさせな」
「ありがてえ、眼がつきましたかい」
「大つきだ。いたずらもしてみるものさ。