Classici giapponesi con furigana
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ごうがい
号外・少年の悲哀 他六編
国木田 独歩
Leggi 号外・少年の悲哀 他六編 (ごうがい) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.066 caratteri · 25 schermate
二人は木村の、色のさめた赤毛布を頭からかぶって、肩と肩を寄り合って出かけました。おりおり立ち止まっては毛布から雪を払いながら歩みます、私はその以前にもキリスト教の会堂に入ったことがあるかも知れませんが、この夜の事ほどよく心に残っていることはなく、したがってかの晩初めて会堂に行った気が今でもするのであります。
道々二人はいろいろな話をしたでしょうがよく覚えていません。ただこれだけ頭に残っています。木村はいつもになくまじめな、人をおしつけるような声で、
「君はベツレヘムで生まれた人類が救い主エス、クリストを信じないか。」
別に変わった文句ではありませんが、『ベツレヘム』という言葉に一種の力がこもっていて、私の心にかつてないものを感じさせました。
会堂に着くと、入口の所へ毛布を丸めて投げ出して、木村の後ろについて内に入ると、まず花やかな煌々としたランプの光が堂にみなぎっているのに気を取られました。これは一里の間、暗い山の手の道をたどって来たからでしょう。次にふわりとした暖かい空気が冷え切った顔にここちよく触れました。これはさかんにストーブがたいてあるからです。