Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あいえんきえん
合縁奇縁
佐々木 邦
Leggi 合縁奇縁 (あいえんきえん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.349 caratteri · 23 schermate
錦子さん/\だ。その人と毎日手紙の交換をしているのらしい」
「一日一信だと書いてあった。当てられるよ」
「君は一種の恋敵ってものかな?」
「そうじゃないよ。此方は断ったんだから」
「何しろ手放しだ。錦子さんとの仲は、天にあらば比翼の鳥、地にあらば連理の枝。それは好いが嘘字が沢山書いてあった」
「こゝの悪い男かい?」
と尾崎君が自分の頭を指で叩きながら乗り出した。尾崎君は偶随明寺の檀家だった。
「悪いって程でもないが、慌てものだ。試験の時に手を挙げて『先生、カンニングをしても宜うございますか?』と訊いたくらいのものだから」
「馬鹿だな」
「ナイフを借りるのを合図に教えるという申合せさ。それで、ナイフを借りてと訊くのをカンニングと言ってしまったんだ」
「ハッハヽヽ」
「告白したようなものさ。先生は憤ったよ。余り馬鹿にすると思って」
「カンニングをやるのかい?」
「いや、案外正直だ。カンニングをやる積りで準備をして来るけれど、度胸がないらしい。しかしそのお蔭でいつも中軸の成績だったよ」
「何のお蔭で?」
「カンニング・ペーパーを拵えるお蔭で、結構覚えてしまうんだ」
「僕はいつも思うんだが、カンニング・ペーパーに書き込む面倒を勉強に向けたら、充分準備が出来るだろうにね」