Classici giapponesi con furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Leggi 吉原新話 (よしわらしんわ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.157 caratteri · 75 schermate
)
馬鹿にしている、……此奴は高利貸か、烏金を貸す爺婆だろうと思ったよ。」
と民弥は寂しそうなが莞爾した。
梅次がちっと仰向くまで、真顔で聞いて、
「まったくだわねえ。」
「いや、」
民弥は、思出したように、室の内をしながら、
「烏金……と言えば、その爺婆は、荒縄で引括って、烏の死んだのをぶら下げていたのよ。」
梅次は胸を突かれたように、
「へい、」と云って、また、浅葱のその団扇の上へ、白い指。
「堪らない。幾日経ったんだか、べろべろに毛が剥げて、羽がぶらぶらとやっと繋って、地へ摺れて下ってさ、頭なんざ爛れたようにべとべとしている、その臭気だよ。何とも言えず変に悪臭いのは、――奴の身体では無い。服装も汚くはないんだね、折目の附いたと言いたいが、それよりか、皺の無いと言った方が適い、坊さんか、尼のような、無地の、ぬべりとしたのでいた。
まあ、それは後での事。
(何の車?……)と聞返した。
(森の暗さを、真赤なものが、めいらめいら搦んで、車が飛んだでやいの。恐ろしやな、活きながら鬼が曳くさを見るかいや。のう殿。私は、これい、地板へ倒りょうとしたがいの。……うふッ、)と腮の震えたように、せせら笑ったようだっけ、――ははあ……」