Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

Leggi 名人長二 (めいじんちょうじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 67.631 caratteri · 134 schermate

Aozora Bunko

事があるから、気を付けなければいけません」

長「其のくれえの事ア知っています、其の人の身分相応に恵まないと、贅沢をやらかしていけません」

助「感心だ……名人になる人は異ったものだ、のうお島」

島「左様でございます、誠に善いお心掛で」

と長二の顔を見る途端に、長二もお島の顔を見ましたから、お島は間の悪そうに眼もとをぽうッと赧くして下を向きます。長二は此の時二十八歳の若者で、眼がきりゝとして鼻筋がとおり、何処となく苦味ばしった、色の浅黒い立派な男でございますが、酒は嫌いで、他の職人達が婦人の談でもいたしますと怒るという程の真面目な男で、只腕を磨く一方にのみ身を入れて居りますから、外見も飾りもございません。今日坂倉屋へ注文の品を納めにまいりますにも仕事着のまゝで、膝の抜けかゝった盲縞の股引に、垢染みた藍の万筋の木綿袷の前をいくじなく合せて、縄のような三尺を締め、袖に鉤裂のある印半纏を引掛けていて、動くたんびに何処からか鋸屑が翻れるという始末でございますから、お島は長二を美い男とは思いませんが、予て父助七から長二の行いの他に異っている