Classici giapponesi con furigana
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りんしょくしんのやど
吝嗇神の宿
Leggi 吝嗇神の宿 (りんしょくしんのやど) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8082 caratteri · 17 schermate
時々、返事が気にいらねえな。工場へ住みこんでドロボーの手引きはするつもりだろうな」
「宿がないから、住みこむのさ。昼間ねていられるのも気に入ったな。絵をかくには、夜の方が静かでいいよ」
「オレがドロボーだてえことを承知の上での言い草なら薄気味わるい野郎じゃないか。それとも、テメエ、薄バカか。イヤ、イヤ。オレの指先の早業を見ぬいたからにゃア、薄バカどころじゃアねえや。さては、テメエ、兇状もちだな。シナで人を殺しやがったろう」
「戦争中だもの。それにオレは兵隊だから、オレのタマに当って死んだのが二三人はいたかも知れないや」
「ウーム。わからねえ」
ドロボー君は相手の顔相を横目で睨んで考えこんだが、そこへ外の階段を登ってくる跫音がきこえたから、ハッと様子が改り、
「シッ! オレがドロボーだてえことをオタツに云っちゃアならねえぞ」
オタツが買い物から戻ってきた。
★
「押入れが明けッ放しじゃないか。米ビツのフタが外れてるじゃないか。この野郎にお米をとがせたのかい?」
「うるせえな。仕事の旅からいま戻ったばかりの男に、やさしい言葉で物が言えねえのかよ。