Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
るそんのつぼ
呂宋の壺
久生 十蘭
Leggi 呂宋の壺 (るそんのつぼ) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.375 caratteri · 36 schermate
「あぎゃん弾丸、どやつが積みこんだものか。弾丸が大きうして、筒口におさまらんとです」
と頭を掻き李旦に報告した。
李旦は笑いながら、
「これゃもう、追いつめられるにきまったけん、羅針盤と象限儀をはずして、わからんところへ隠しておいちくれ」
と言いつけた。
そんなことをしているうちに、黒船は半里ほどのところまで迫ってきた。小早船といっているポルトガルの飛脚船で、大筒を四梃すえているのが、ありありと見えた。
「小早船じゃ、かなわねえ」
庄兵衛は音をあげたが、どうでも逃げ切るつもりらしく、うるさく帆形を変えて間切りだした。
小早船の帆柱にポルトガルの国旗が揚ったと思うと、大筒が火を噴き、円弾が唸り声をあげてサンチャゴの舳をかすって行った。
李旦が庄兵衛の肩を叩いた。
「もう、いかんばな。停めなし、停めなし」
サンチャゴが帆をおろすと、待ちかねたように、帯に短筒と抜身の刀を挾んだ十人ばかりのポルトガル人が小舟でやってきた。サンチャゴの乗組を後敷のところへ呼び集めると、頭立ったのが、
「船主はどやつか。何を積んで、どこへ行く船か」
と訊問した。
吉之丞は怒りを発して、