Classici giapponesi con furigana
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おしむすめ
唖娘
田中 貢太郎
Leggi 唖娘 (おしむすめ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1331 caratteri · 3 schermate
ぼうとしていた石川は、おや、やって来たのかと思ったところで、女はするすると、傍へ来て蒲団の襟に手をかけた。
石川はその時になってはじめて女の死んでいたことを思いだした。石川ははっと思って女を入れまいとしたが女はもう中へ入った。石川は怕くてしかたがなかったが、女がべつに怨むようなことも云わないので、やっと安心して女のするままになっていた。そして、何かの機会に気が注いてみると、夢が覚めたようになって女は傍にいなかった。
唖の女は翌晩もその翌晩も翌翌晩も病床に来て夫婦の道を行った。石川は困ってそのことを中間にざんげして、
「おれは、女の祟りで死ぬる、おれの衣服の襟に三四円入っている、死んだら故郷へ知らしてくれ」
と云ったが間もなく回復した。その石川は関東大震災の前後に物故した。