Classici giapponesi con furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Leggi 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) di 森田 草平 (もりたそうへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.183 caratteri · 112 schermate
「今お前は俺のようなものと縁を結んだのが因果じゃと言わんしたが、ほんに思えば、因果同志の寄合でござんすぞえ」と、しんみりと言いだした。「どんな男でも良人に持てば、わたしはお前の女房じゃ。お前が卑怯なら、わたしも卑怯、お前が臆病者なら、わたしも臆病者でござんす。女一人で身は立てられぬ。たとい世間で笑われようが、どうしょうが、わたしはどこまでもお前に随いて行く……行きますわいなあ」
二人はいつかいっしょに固く手を取合っていた。
「わたしはそういう気じゃほどに、かならず短気な心を出したり、悒々してわずらわぬようにしてくださんせ。なに、お江戸ばかりに日は照りませぬ。もし世間の笑いものになって、ここで生きて行かれぬというなら、唐天竺の果までも、いっしょに行く気でおりますわいな」
「よう言うてくれた、よう言うてくれた!」
小平太は握った女の手の甲の上に、はらはらと涙を落した。
「それでもまだ笑う者があったら、是非がない、二人でいっしょに笑われましょう。どこまでも一人の男を守るのが女の道でござんすぞえ」
× × × ×
二人はなお夜を籠めて語り明した。