Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Leggi 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) di 森田 草平 (もりたそうへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.183 caratteri · 112 schermate
と声を懸けた。
「は」と言ったものの、小平太には兄の許へと実を言うのが何となく心苦しかった。で、「ちょっと知人の許へ」と、その場をごまかしておいて、
「それにしても、あなたは江戸に親御もあれば、御縁者も多いはず、どうしてそちらへお出かけにはなりませぬか」と反問してみた。
「なに、この期に及んで縁故のものをたずねても、何にもならぬからな」と、庄左衛門はわざと快活に笑ってみせた。
「でも、お父上一閑様は寄るお年波でもあり、さぞあなたを待ち侘びていられましょう」
「なに、あの親爺が」と、庄左衛門はそれでも寂しそうに言った。「あれは御承知のとおりの一剋者、わたしが会いになぞ行こうものなら、今ごろ何しに来た? 主君の仇も討たないうちに、何用あって親になぞ会いに来た? と、頭から呶鳴りつけますわい。先ごろちょっと立ち寄った時にも、いかい不興な顔をしましてな、もう来ても、二度とは顔を見せぬと叩きだすように追い返しました。八十を越した年寄とて、気にかからんでもないが、そんな訳で遠慮しておりますのじゃ」
「それはそれは」と言ったまま、小平太は自分の兄に引較べて、ちょっと返辞ができなかった。