Classici giapponesi con furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Leggi 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) di 森田 草平 (もりたそうへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.183 caratteri · 112 schermate
ああとんだことをしたと思った時は、もう晩い。どうせ末遂げぬ縁と知りながら、これまで隠していたのは重々そなたに申訳ないが、これも前世の約束事と、どうか諦めてもらいたい」
「いえいえ、それをおっしゃってくださるにはおよびませぬ」と、おしおは顔に袂を押当てたまま、おろおろ泣きだしてしまった。「そんな深いお心があるとも知らず、これまでいっしょになれの引取ってくれのと、女気の一筋に、おせがみ申したのが恥ずかしい。どうぞ、どうぞその後を聞かせてくださいませ」
「最初に嘘を言ったのがわしの因果」と、小平太も顔を背向けながらつづけた。「その後は打明けるにも明けられず、悪いとは知りながら、だんだん悪縁を重ねているうちに、いよいよ吉良邸へ乗りこむ日が来てしまった」
「え、それはいつのことでござんすえ?」と、おしおは思わず顔を上げた。
「来る十四日、明くればもう明日の夜に迫っているのだ」
「それでは明日の晩吉良邸へ乗りこんだら、あなたはもうそれぎりお帰りにはなれませぬか」
「うむ、一党残らず死ぬ覚悟で乗りこむのだ。たといその場で討死せいでも、天下の御法に背いて高家へ斬りこむ以上、しょせん生きては還られぬ。